先日、以前行った霊能者のところへ、もう一度行ってきました。
前回の記事はこちらです。
息子は前回、聞き忘れたことがあると言っていました。
「また行きたい」
と、以前から言っていたのです。
私は、
「いいよ。いつでも一緒に行くよ。予約したら教えてね。一緒に行くからね」
と伝えていました。
息子のタイミングで行くことが大事だと思っていたので、本人がその気になったらついていくつもりでした。
すると、何日か経った頃、
「また行きたい。予約するよ」
と息子から言ってきました。
私は、
「いいよ」
とだけ答えました。
そして先日、予約を入れて、前回と同じ方のところへ行ってきました。
息子は、聞きたいことをメモしていました。
今回、息子が聞きたかったのは、
「隣の人が怖い。これは何か人生の試練なのか?」
ということでした。
霊能者の方は、息子の話を一つひとつ、丁寧に聞いてくれました。
「怖い」というのは、どういうことなのか。
息子にとっては、
自分の身が脅かされるのではないか。
嫌がらせをされるのではないか。
仕返しをされるのではないか。
という怖さでした。
「たとえば、どんなこと?」
と聞かれると、
待ち伏せされるのではないか。
騒音を出して挑発されるのではないか。
そんなことを考えていると話しました。
そこで、
「実際に、待ち伏せされたことはある?」
と聞かれました。
息子は、
「実際にはない」
と答えました。
偶然、同じタイミングで車が出ることはある。
でも、待ち伏せされたことはない。
騒音についても聞かれました。
歩道に車を止めて、ドアを閉める音が怖い。
でも、その音自体は決して大きな音ではない。
耳が敏感になっている。
そんな話になりました。
さらに、
「隣の人から、実際に何か言われたことはある?」
と聞かれました。
それも、ありませんでした。
今のところ、実際に何かをされたわけではない。
でも息子は、
「されるんじゃないか」
と思う。
その「思い」が怖い。
息子の頭の中で起きていることが、息子を苦しめている。
そんな話をしているうちに、霊能者の方から、
「誰が、その怖さを起こしているの?」
と聞かれました。
息子は、
「自分」
と答えました。
そして、
「では、その『怖い』を『怖くない』に変えるとしたら、どうしたらいいと思う?」
と聞かれました。
息子は、
「頭の中に出てくる人と距離を置く。一人暮らしをする」
と答えました。
今の状況から解放されるのであれば、それも一つの方法なのかもしれない。
そんな話もしました。
霊能者の方は、
「怖いを怖くないに置き換えることができれば、怖くなくなる」
と話していました。
もちろん、そんなに簡単にできることではありません。
だからこそ、これが試練なのだ、と。
「怖い」に惑わされている。
それは、もったいない。
「怖い」を終わらせて、次の段階へ進んでいく。
そんな話でした。
そして、
「『怖い』がなくなったら、次は何をする?」
と聞かれました。
病気を克服して、仕事をすること。
と息子。
霊能者の方は、「怖い」が大きく覆いかぶさっている。
でも、その「怖い」を取り除いていけば、その下には本来の自分がいる。
自身の木がある。
そんなイメージで話をしてくれました。
そして、
「息子さんは想像力がたくましく、頭がいい」
とも言ってくださいました。
「怖い」を取り除くと決める。
それが息子にとっての宿題であり、試練。
そして、
「必ずできます」
と言い切ってくださいました。
私は、その話をずっと聞きながら、メモを取っていました。
ほとんど書記のようでした。
そして、私はこの方の話に共感しました。
もちろん、すぐに「怖い」がなくなるわけではないと思います。
でも、帰ってから息子に、
「『怖い』を卒業しよう」
と言いました。
「毎日、鏡に向かって言ってみよう!」
と。
すぐには取り除けないかもしれない。
それでも、
「必ず取れる」
と私は信じたい。
「怖い」を少しずつ取り除いて、自信を取り戻してほしい。
そして、仕事をして、自立できる日が来るでしょう。
その日が来ることを、私は楽しみにしています。
息子が「怖い」に支配される時間が少しずつ減っていく。
そして、その先にあるものに目を向けられるようになる。
息子には、息子の見ている世界がある。
私はその世界を知りながら、息子と一緒に少しずつ前へ進んでいきたいと思います。
※この連載は、統合失調症の息子と暮らす母親の日々の記録です。
「息子の見ている世界」を理解したいという思いで書いています。
書いた記事は、すべて息子にも読んでもらっています。
息子の言葉や思いも聞きながら、二人でこの記録を作っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
**「息子の見ている世界」**は、これからも少しずつ書き続けていきます。


